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意外と使える【LINEスタンプ】その(38)

time 2020/01/14

意外と使える【LINEスタンプ】その(38)

ゾンビシーズン

 

恐怖は、人間誰しも持っている奥深い感情の一つだ。それは「想像力」とも密接につながっている。

かつて人は、人智を越えた大自然に恐怖を感じ、それらを崇め奉って神格化した。または、恐怖に駆られ他者の命を奪ったり己の命を縮めたりと、それこそ数えきれないほどの人間が恐怖に踊らされてきたのだろう。

もちろんそれは、現在も進行中である。

なにしろ、人それぞれ「泣き所」があるものだし、どんなに剛健に見える人でも心に弱い部分を持っている。加えて、そのような内なる恐怖とは違って、外から突発的にもたらされる恐怖もたくさんある。

つまり、人とは「恐怖と共にある存在」といっても過言ではないのかもしれない。

とはいえ僕は、そんな暗くて重い話をしたいわけではないのだ。僕が言いたかったのは、「人が恐怖と共にあるのなら、その恐怖を大いに利用しようではないか」という想像力のこと(詐欺のような悪辣なもののことではない)。

まず恐怖小説というジャンルがある。真っ先に思い浮かぶのは、エドガー・アラン・ポーやモダンホラーの巨匠スティーブン・キングの作品あたりだろうか。メアリー・シェリーの『フランケンシュタイン』や、ロバート・ルイス・スティーブンソンの『ジーキル博士とハイド氏』という二重人格の恐怖も忘れてはなるまい。

または、文芸作品以外でもジェットコースターやお化け屋敷は確実に恐怖を「売り物」にしているし、バンジー・ジャンプやミニゲーム〈黒ひげ危機一髪〉などもそうだろう。先日スーパーの店頭で〈ゴリラの鼻くそ〉というお菓子を見かけたが、あれなどは恐怖そのものだ。ホラー映画やホラー漫画は言わずもがな。

そして現在、「恐怖の象徴」たる存在として世界に一大スターが君臨している。それがゾンビだ。

ゾンビの発祥は、西アフリカの民間信仰ブードゥー教の、神々の人柱「ザンビ(不思議な力を持つもの)」から来ているのだとか。それはしかし、現在の世界でスターの座に君臨しているあのゾンビとはずいぶんかけ離れている模様(想像力とは怖いものだ)。

それから巡り巡って、1930年代に『恐怖城(White Zombie)』というアメリカ映画が公開され、ゾンビはやや今の形として動き始める。とはいえ、この時点でもまだ虫でいうところのサナギあたりだ。それからじわじわと(まるでゾンビが街中を歩くように)現在のゾンビへと成長を遂げていき、気付けば世界の一大スターになっていたというわけである。元々のブードゥー教徒も口をあんぐりと開けて「ことの顛末」に呆れ果てているかもしれない。そう、ブードゥー人形をきつく握りしめながら。

LINEスタンプ「ゾンビシーズン」は、とてもポップでカラフルなゾンビのスタンプだ。人気の有名デザイナー(イラストレーター)が書き下ろしたということもあり、使いやすさは抜群であろう。まるでTシャツやパーカーの中のロゴのように、目に留まりやすく親近感がわくものばかり。

親近感、と書いた。そう、ここにオシャレさはあっても、恐怖そのものはないのだ。とはいえ、それも致し方あるまい。もはやゾンビは現代世界のスターなのだから。

こう言い換えてはどうだろうか。想像力や創造力が、ゾンビの恐怖をいつしか食ってしまったのだと。

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