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パンクロックな【YT Music】で、その歴史を振り返ろう!⑲

time 2020/02/02

パンクロックな【YT Music】で、その歴史を振り返ろう!⑲

「I can’t make it work your way, thanks but no thanks……!」オフスプリング編

 

「拝啓 オフスプリング殿」

さて、親愛なる人よ。

我が気紛れな気球〈メロンタ・タウタ号〉はすでに地に堕ちた。そのことは前にも述べたね。今は地図にも載っていないような名もなき「島」の砂浜で静かに眠っている。

まるで役目を終えた古代兵器のように。

〈メロンタ・タウタ号〉の残骸を、ぼくはとりあえずの「家」としているんだ。船内には水や食料は充分にあるし、なんだったら酒もある。しかし、それを共に食べる人は誰もいない。彼らは〈メロンタ・タウタ号〉を襲った嵐と一緒に消えてしまったのさ。煙のようにね。

この「島」には、島の中央部分にかけて小さな森が広がっている。そこには風変わりな鳥や見たこともないような虫はいるが、それよりも大きな生物は住んでいないようだ。もちろん、森をくまなく捜索したわけではないが、大きな「なにものか」が動く気配がまるで感じられない。あるいはヘビやカメなどの爬虫類はどこかに潜んでいるのかもしれないが。

しかし、この「島」にはもっと不思議なことがある。それは夜になるとどこからともなく妙な「声」が聞こえてくることだ。

その「声」がどこから聞こえてくるのかは分からない。あるいは森の方から聞こえてくるようでもあり、海のどこかからのような気がすることもある。

しかし、もっとも恐ろしいのは「声」が〈メロンタ・タウタ号〉の船内のどこかから聞こえてくるような気がする時だ。そんな時ぼくは頭から布団を被って、ただガタガタと震えているのさ。人が消えるって?しかし、どこへ?だがこの船では実際に乗客がどんどん消えていったぞ……。

人は誰しも心の中に「臆病さ」を兼ね備えているものだ。だから見ないふりをする。見ないふりをすると、余計に「見えないもの」が怖くなっていく。想像力さえ諸刃の刃と化し、心の隙間からひしひしと黒い霧が流れ込んでくる。

事実を認めることが、時として非常に困難なことであっても、それこそが次の一歩を踏み出す「きっかけ」を与えてくれるものなのかもしれない。人の目は「内」を向くためにではなく、大抵の場合において「外」を向くために作られているのだから。

本当にそうなのかもしれないし、あるいはそうではないのかもしれない。

ぼくは昼間の明るい時間は、船内から砂浜にオーディオを持ち運んで、それこそ「爆音」で音楽を聴いているんだ。この何もない「島」では、騒音に苦情を申し立ててくる隣人など存在しないのさ。それがいいことなのかは別として、やはり解放感はあるものだね。

オフスプリングは、カリフォルニア州オレンジ郡出身のパンクロックバンドだ。その土地に所縁のあるバンドとしてソーシャル・ディストーションの名前はぜひ挙げておきたい。

そんなオフスプリングは、インディーレーベルである〈エピタフ・レコード〉から出した『スマッシュ』というアルバムが世界で1300万枚を売り上げた(インディーズのアルバム史上歴代1位とのこと)、なにやら凄い快挙を成し遂げてしまったバンドでもある。考えてもみてほしい。彼らはポップ・グループのアイドルなどではないし、モデル業や映画出演に大忙しの歌姫などでもない。スケートボードやサーフィンが好きな「ただの」パンクロッカーだ。

オフスプリングの曲には「遊び心」がある。ハードロックとパンクロックを足して二で割ったようなサウンドに加え、その「遊び心」がスパイスとして効いている。

「Come Out and Play」や「What Happened to You?」、あるいは「The Meaning of Life」や「The Kids Aren’t Alright」などの代表曲、そして一度聴いたらなかなか耳から離れない「OC Guns」という曲も挙げておこう。

さて、ぼくはこの「島」の怪奇や謎について、本腰を入れて捜査を行うことに決めた。いずれは尽きる水や食料のことはもちろん、なにより「生きる」ことは「前に進む」ことだからだ。

逆境を転じて攻めの一歩とする。パンクロックがそのことを教えてくれる。

もしもまた会うことがあるのなら、その日までお元気で。

敬具

空中遊民  ビリー・ブウ三世

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