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意外と使える【LINEスタンプ】その(42)

time 2020/02/11

意外と使える【LINEスタンプ】その(42)

『動く』頭に目がいくハラハラスタンプ

 

僕は自分の髪を自分で切るということがよくある。それは床屋に行くのが面倒な時や、あるいは床屋に行くのがどうしようもなく面倒な時に実行される。

よくやるということはそれなりに経験値も積んできたということだ。パイナップルのような髪型になったりオカッパみたいになったり、またある時などはどこをどう間違えたのか北朝鮮の最高指導者金正恩氏の「あの」髪型にじわじわと近づきつつあるように見えたので慌ててもっと短くするというハプニングもあった。「床屋に行った方が簡単だったのでは……」と思ったことも幾度もあった。

さて、ここで床屋に行くのが居ても立ってもいられないくらい面倒な人(はたしてそんな人がいるのかは不明だが)のために、僕が数々の失敗から学んできた自分で髪を切る時の注意点(金正恩氏にならないための)を簡潔に書いてみることにしよう。

用意するものは簡単。バリカンにすきバサミ、ただのハサミ。それだけ。注意点はハサミを使う時は決して「横向き」に使わず、「縦向き」にして髪の流れ(または頭の形)に添うようにして使っていくということ。切るのではなく揃えていく感じだろうか。割と短くしたい局面ではすきバサミ、整えたい程度になってくるとただのハサミの出番だ。後ろは主にバリカン。揉み上げから耳の横あたりまでを思い切りバリカンで刈るのもあり。うなじあたりのうぶ毛を綺麗にすることも忘れずに。

ざっとまあ、こんな感じだ。失敗した時は潔く短くする。パイナップルや金正恩氏よりはファッション坊主の方がよっぽどいい。

さて、僕が自分で自分の髪を切る中で「髪」に関してふと気づいた妙なことがある。それは「髪」には(恐らくつむじを中心とした)人それぞれ違う「指紋」のような流れがあり、その流れから遠い位置にある髪ほど伸びやすいということだ。いわば雑草のように。前髪や頭頂部付近より確実に横や後ろの髪の方が伸びやすいし、その数値は二倍とまではいかなくともそれに近い数字があるように思われる。

考えてみてほしい。薄毛といわれる人たちのことを。今しも悪気のかけらもなく「ハゲ散らかしている」ような人たち、かつて確かに存在した頭の上にバーコードがあったような人たちのことを。

彼らの「髪」の生命力は尽きかけていた。あたかも砂漠に花か咲かないように。しかし、中心からかけ離れた位置にある「力強い」雑草たちはその生命力の衰弱に抗っていたのではないか(バーコードを引いてきたのは横の雑草部分からだったのではないのか)。ブルース・ウィリスも『ダイハード3』あたりまでは抗っていたのではないのか。

そう考えると「髪」はこの世の縮図のようでさえある。権力はいつだって中心から腐っていくという。そして、その影響を一番大に受けて激しい抗議の声を上げるのは、中心から遠く離れた名もなき雑草たちだ。ひょっとすると、薄毛の人たちはそれを世間に向けて表現してくれているのかもしれない。己の身を呈する形で。

LINEスタンプ「『動く』頭に目がいくハラハラスタンプ」は、ネガティブなようでポジティブなキャラクターがコミカルな動きをみせる愉快なスタンプだ。そのコミカルな動きは概ね「髪」に集中されている。

薄毛で、まず間違いなく〈カツラ〉を着用していようとカラフルなネクタイがとても素敵だ。日本には豊かな「お笑い」の文化があり、薄毛というコンプレックスを明るい力として利用する傾向もよく見られる。それはなんというかとても人間らしい、誰かに勇気を与えるような文化なのだと思う。少しばかり大げさな気がしないでもないが。

思わず頭に目がいってしまう時、ハラハラ落ちる髪の毛にハラハラしてしまう時、僕たちはこう思うべきなのかもしれない。

「今、力強い雑草たちが戦っているんだぞ」と。

あるいは、「雑草たちは立派に戦い、そしてすでに戦い終えたのだ」と。

 

雑草や 兵(つわもの)どもが 夢の跡

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